「マクロス」声優として人気を集めていた長谷有洋さん。声優だけじゃなく俳優としても活躍し、テレビドラマなどに出演していました。そんな長谷有洋さんは、31歳という若さで亡くなっています。何故、長谷有洋さんはこんなにも早く亡くなってしまったのでしょうか。今回は、長谷有洋さんのプロフィールや死因、お墓などについてご紹介していきます。

長谷有洋さんはどんな人物だったのでしょうか。まずは長谷有洋さんのプロフィールから見ていきましょう。

名前：長谷有洋 (はせ ありひろ)

生年月日：1965年4月22日

星座：おうし座

血液型：O型

出身地：東京都

出身校：日本大学鶴ヶ丘高等学校・日本大学藝術学部放送学科

趣味：映画鑑賞・映画のパンフレット収集

特技：タップダンス・水泳

趣味のパンフレット収集では、散歩をしながら知らない駅で下車し、周辺の古本屋などでパンフレットを探していたそうです。また、長谷有洋さんは幼い頃から手品にハマっていて、自宅近くにある大学のマジック研究会に出入りしていたこともあったようです。手品に夢中なことから、長谷有洋さんのご両親は手品の道に進むのではないかと思っていたそうです。

長谷有洋さんはどのようにして声優や俳優を目指すようになったのでしょうか。長谷有洋さんの経歴を見ていきましょう。

長谷有洋さんは、父の「はせさん治」さんの影響を受けて俳優を目指すようになり、中学3年生の頃に「劇団こまどり」に入団しました。その後、ホームドラマで子役として俳優デビューを果たしました。

高校2年生の頃に声優オーディションを受け、1982年「超時空要塞マクロス」の主人公・一条輝役を担当することになりました。初主演ながらはまり役となり、「声優・長谷有洋」の知名度を上げていきました。そのまま声優としての仕事が増え、成功していくかと思われましたが、一時不振に陥り、声優の仕事がない時期がありました。

しかしその後、長谷有洋さんは声優・俳優としての実力を身につけ、仕事を少しずつ増やしていき、ラジオ「ことばの教室」ではレギュラー出演を務めました。

長谷有洋さんの父、はせさん治さんは俳優・声優・ナレーターとして長年活躍していました。はせさん治さんは、「鉄腕アトム」「ゲゲゲの鬼太郎」「サイボーグ009」などの有名アニメ作品に数多く出演し、名脇役として人気を集めていました。長年活躍してきたはせさん治さんは、2002年3月8日に亡くなっています。死因は肺がんです。

肺がんを患いながらもテレビや舞台で活躍してきたはせさん治さん。2006年7月28日～30日には、新宿にあるシアターBRATSにて、はせさん治さん本人の録音音源を使用した追悼公演が行われました。

声優・俳優として活躍していた長谷有洋さんは、1996年7月30日の午前4時頃に亡くなりました。これからどんどん活躍して人気を集めていくと思われた長谷有洋さんの死因は衝撃だと言われています。長谷有洋さんが亡くなった当時は、実家のマンション7階からの「転落死」と報道されたようですが、実際の死因は「自殺」だったようです。

長谷有洋さんの実際の死因は、父のはせさん治さんがテレビやインタビューで明かしていたようです。何故自ら命を絶ってしまったのか、詳しい理由は明かされていませんが、はせさん治さんのインタビューによれば、長谷有洋さんの部屋からは精神世界や哲学書などの本がたくさん出てきたそうです。亡くなる前には連続ドラマのレギュラーも決定していたそうで、さらに活躍が期待されていた中の突然の別れは、大きなショックを与えました。

長谷有洋さんのお墓には、長谷有洋さんが初主演を担当した超時空要塞マクロスの主人公である一条輝の名が、長谷有洋さんの名の隣に"「マクロス」一条輝役"と刻まれています。現在も長谷有洋さんの命日になると、ご家族だけじゃなく多くの関係者の方などがお墓参りに訪れるそうです。

31歳という若さで亡くなってしまった長谷有洋さん。あまりにも早いお別れに、当時のファンや関係者の方は大きなショックを受けました。現在も歌手として活躍している飯島真理さんは「超時空要塞マクロス」で長谷有洋さんと共演し、お互いに声優デビュー作ということもあり、とても仲が良かったそうです。飯島真理さんは、長谷有洋さんが亡くなってしまった後のライブでは、長谷有洋さんへ追悼の意を込めた楽曲を歌ったそうです。

現在も7月30日の命日になると、SNSでファンや関係者の方から、長谷有洋さんへの思いが寄せられています。2019年の今年は24回忌でした。多くのファンからの思いを見れば、いかに長谷有洋さんが大きな存在だったのかが分かりますね。

長谷有洋さんの代表作である「超時空要塞マクロス」はどのような作品なのでしょうか。超時空要塞マクロスや主人公の一条輝についてご紹介します。

超時空要塞マクロスは、テレビシリーズアニメとして1982年10月3日～1983年6月26日まで放送されたロボットアニメです。「超時空シリーズ」や「マクロスシリーズ」の第一作目となります。当初は23話を予定していましたが、ファンの支持や関連商品のヒットにより、36話まで延長されました。

超時空要塞マクロスの主人公・一条輝は、よくある主人公のイメージである「熱血漢」とはほど遠い性格をしていて、戦闘能力も脇役に劣るという珍しいキャラクターです。また、超時空要塞マクロスでは恋愛面も描かれていて、一条輝は2人のヒロインの間で優柔不断や鈍感な面を見せていました。主人公としては「ヘタレ」なイメージを抱きがちですが、ヒーロー性も持っていて、主人公らしさもしっかりと発揮しています。

長谷有洋さんは、代表作である「超時空要塞マクロス」の他にどんな作品に出演していたのでしょうか。出演作の一部をご紹介します。

長谷有洋さんはテレビアニメでは、1983年「キャプテン」小山役、1989年「ジャングル大帝(新)」マンドリル役、1991年「らんま1/2 熱闘編」ピザまん・和尚役、1992年「姫ちゃんのリボン」篠山役などを担当していました。テレビドラマでは、「世にも奇妙な物語(百円の脳みそ)」「渡る世間は鬼ばかり」「警部補・古畑任三郎」などに出演していました。

今回は、長谷有洋さんのプロフィールや死因、お墓などについてご紹介してきました。長谷有洋さんの死因は当初、転落死とされていましたが、実際の死因は自ら命を絶ってしまったとのことで、多くのファンや関係者の方に衝撃を与えました。長谷有洋さんのお墓には、代表作である「マクロス・一条輝」の名が刻まれ、現在も多くの関係者の方が訪れるようです。また、現在も命日になるとSNSなどにファンから長谷有洋さんへの思いが寄せられています。